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ハナビラタケMH-3の構造と活性

??.ハナビラタケの注目度/ハナビラタケの歴史

人工ハナビラタケ

ハナビラタケの注目度

ハナビラタケは、抗ガン作用や免疫力を高めるβ-グルカンという成分が豊富なことから注目されました。中でもβグルカンが100g中に63.2g(平成20年日本食品分析センター調査による)という他のキノコでは類を見ない多さを誇り、しかも、抗がん性の高いβ(1→3)グルカンの固まり! として脚光を浴びています。

β(1→3)グルカンに関しては、その世界では第一人者である東京薬科大学名誉教授・宿前利郎先生(薬学博士)が20年以上の研究で、効果を明らかにされており、そして今なお、新しいデータが蓄積されています。

余談ですが、βグルカンにはβ(1→4)、 β(1→6)というものもあり、β(1→6)グルカンが多く含まれているキノコもあり、β(1→4)とはセルロースのことで紙のことです。

ハナビラタケ(Sparassis scrispa)の歴史・・・天然から人工栽培へ

天然ハナビラタケ

ハナビラタケは、北関東から北海道の山奥に夏から秋にかけ、マツ、モミ、ツガなどの針葉樹の切り株や枯れた根本に発生しますが、登山愛好家の間で「幻のきのこ」と呼ばれるほど、なかなか巡り合えないキノコです。淡黄色から白色で、子実体はサンゴ状、または葉ボタン状で独特の歯ざわりと香りがし、美味しく、英語では「カリフラワーマッシュルーム」と呼ばれております。

キノコは本来、湿気が多く陽の当たらない場所に生えますが、ハナビラタケはカラマツやブナの栄養等を吸い取り育ちます。そのため海外で唯一発見されている北アメリカでは木を枯らす「害」として扱われています。

そんなハナビラタケが注目を集めるのは、株式会社ミナヘルス(埼玉県・妻沼町)が本格的な人工栽培を開始したことに起因します。同社は20余年にわたり、細菌について研究を行っている企業で、医学博士であり会長であった中島三夫氏は初めてハナビラタケを見たときから「何かある!」と直感しました。

世界初、人口栽培のハナビラタケ(株式会社ミナヘルス)

世界初、人口栽培のハナビラタケ(株式会社ミナヘルス)

ハナビラタケの成分分析結果

そして日本食品分析センターにおいて調査したところ、乾燥100g中に43.6g(現在の栽培方法ではは63.2g)ものβグルカンが含有していたことから、本格的に研究をすることを決意、スタートしました。

同社はこのデータを、βグルカンについて20余年にもわたって研究してきた東京薬科大学教授・宿前利郎先生(当時)に委ね、その右腕研究員、大野尚仁助教授(当時)とのチームワークで研究を開始しました。

東京薬科大学によるβグルカンの解析は、マイタケ、雷丸、オオチャワンタケ、カンシダ、アガリクスにまで及びましたが、平成10年の暮れ、ここにハナビラタケが加えられたことで、その後の研究は、βグルカン研究に歴史的1ページを刻んだといっても過言ではありません。

まず研究するにあたり、菌の特定を行いました。株式会社ミナヘルスは通産省工業技術院生命工業技術研究所に「微生物の表示:ハナビラタケ(茸)MH-3」を提出(受託番号:FERM P-17221)し、以降ハナビラタケMH-3株を研究対象のハナビラタケの菌として特定しました。菌の特定をすることは、重大な理由があります。

  • ??常に基準をはっきりさせ、研究されたデータの不揃いを避ける
  • ??最近多い、色々なデータの継ぎはぎや、都合の良いデータの作成を行わせないための自衛

研究者としては、当然のことなのですが、現在これを正しく行っている企業は少ない。 こうして研究された最初の内容は、日本薬学会第119年会(徳島)で「ハナビラタケ由来の抗腫瘍性βグルカンの構造と活性」として発表されました。

実はこの時すでに、ハナビラタケのβグルカンは、β(1→3)グルカンであることはわかっていましたが、前の研究を発表する頃には、次の新しい研究結果が出てくるというタイムラグによるジレンマがあったと、宿前教授は語っています。

お問い合わせ先 東京BIOMEDICALS株式会社 TEL:03-4334-1728 FAX:03-4334-1729

??.β-グルカンの種類とその研究の歴史

人工ハナビラタケ

β-グルカン

β-グルカン

キノコ類に優れた抗がん作用があることは、経験的にも古くから知られていたことですが、キノコの成分の何に抗がん作用があるのかが究明されたのは20世紀に入ってからのことでした。そして不消化性多糖体のグルカンにその謎が隠されており、それがβ-グルカンであることがわかったのもごく最近です。

βグルカンとは、構造によって抗腫瘍効果が異なる多糖体をいい、ひとくちにグルカンといっても種類は多く、アミロース、グリコーゲン、デキストリン、セルロースなどがその代表にあたります。

グルカンは大きくα-グルカンとβ-グルカンに分けられますが、デンプンやデキストリンなどはα-グルカンになります。β-グルカンはさらに種類があり、β(1→4)、β(1→6)、β(1→3)などに分かれ、それは単糖の結合の仕方によって多糖の構造が違うことを意味しています。(図1)

β(1→4)グルカンというのは、セルロース(紙)のことで、また、自然界の菌類には抗がん作用があまりないβ(1→6)グルカンも多く存在します。では、抗がん作用があるのはどの型のβ-グルカンか・・・それはβ-(1→3)-D-グルカンであることが新しい研究で明らかにされました。

β-グルカンの歴史と研究

人間の免疫力を高めてガン治療をする試みは、古くから行われてきました。キノコに含まれるβ-グルカンが抗がん物質として華々しく世に出たのは20世紀も半ばの頃で、当時、多くの研究者たちがβ-グルカンの研究に魅せられ、研究に明け暮れていました。

一方、日本の菌類β-グルカンが、医学薬学領域で注目されたのは、1960年代まで遡るといわれています。そして1975年から相次いで、ガンの治療薬が開発されました。それが「クレスチン(PSK)」(カワラタケ由来)、「レンチナン(LNT)」(シイタケ由来)、「ソニフィラン(SPG)」(スエヒロタケ由来)の3種類でありました。

しかし当時、β-グルカンは動物実験において、マクロファージ、T細胞、NK細胞などに対する免疫増強作用があることは確認されてはいたものの、まだ、その型・構造・作用についての詳しい研究は遅れていました。しかもその頃、「β-グルカンの抗がん作用には三重ラセン構造が必要である」という説が流れ、激しかったβ-グルカンの研究合戦は終息へと向かい始め、さらには「β-グルカンは注射ならば抗がん作用を発現するが、経口(内服剤)投与では効果がない」との説も流れ、β-グルカンによるガン免疫療法の研究は次第に人気を失っていった時期でもありました。

一方では当時、各製薬メーカーが新しい強力な抗生物質の開発に乗り出し、新薬の開発合戦が始まっていました。検査機械や手術器具の進歩とも相まって「ガンは切るもの」ということになり、外科手術が盛んに行われるようになっていったのもこの時期です。

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??.ハナビラタケ由来のβ-グルカン

人工ハナビラタケ

東京薬科大学のβ-グルカン研究

ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンを語るとき、東京薬科大学を欠くことはできません。なぜなら、ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンの研究は、国内はもとより、これほどの研究を行っているのは、世界でも東京薬科大学しかないからです。

東京薬科大学では1980年頃よりβ-グルカンの解析を開始しました。研究は同大学薬学部第一微生物研究室で宿前利郎教授(当時・現同大学名誉教授)、大野尚仁助教授(当時・現同大学免疫学教室教授)の下で行われてきました。

これまでに解析してきたβ-グルカンは、マイタケ(Grifold frondosa)、雷丸(Omphalia lapiodescens)、オオチャワンタケ(Peziza vesiculosa)、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、アガリクスタケ(Agaricus blazei)、ならびにカンジダ(Candida sp)です。

ここでは個々の研究成果には触れませんが、同大学の教室には膨大な研究資料が残されています。

β-グルカンの基本構造

β-グルカンの歴史と研究

東京薬科大学薬学部に第一微生物学教室が発足した当時は、マイタケの栽培が可能になったと騒がれていた頃で、バイオ分野へ進出しようと目論む起業も多く、細菌、真菌、植物に含まれる諸成分の免疫調節作用についての研究が始められた時期でした。

同教室でもマイタケ(日本甜采製糖株式会社・製)をテーマに、総力をあげて腫瘍免疫研究を行おうと考えていました。その結果発見して有効物質をグリフォラン(grifolan=GRN)という名称で多くの学術雑誌等に報告されました。数年遅れて、菌核菌からβ-グルカンを単離し、こちらはSSGという名称で報告がされています。

GRNもSSGも、主鎖がβ-(1→3)結合であり、β-(1→6)分岐をしています(上図)。分岐の度合いは、GRNが主鎖3残基で、SSGは主鎖2残基に1残基と異なり、分子量はどちらも100万前後ですが、かなり大きさに違いがあります。

そのほか、雷丸、オオチャワンタケ、霊芝などのβ-グルカンについても研究に着手し、これらはまだ継続中です。また注目のアガリクス(Agaricus blazei)についてもブラジル産の路地栽培もので調べましたが、β-(1→3)を主結合とする多糖はほとんど検出できませんでした。

ハナビラタケのβ-グルカン

一方、ハナビラタケは、平成10年、ひとりの男の登場によって研究が始まったといいます。これについては、面白いエピソードが『βグルカンの魅力(東洋医学舎)』に記されているので、引用させていただきます。

「平成10年の秋のことでした。顔の黒い好青年が、私の研究室を訪ねてきました。「こんにちわ。教授、面白いキノコをお持ちしました。日本食品分析センターの分析試験成績書で、βグルカンが100g中に43.6gも含まれているのですが、どうお考えですか?」とのことでした。
43.6gとは、不思議なキノコでありました。聞いてみると『ハナビラタケ』という幻のキノコとのことでした。見たことも聞いたこともないキノコです。
カバンの中から取りだしたハナビラタケを見ると、真っ白で、確かにハナビラ状になっていて、まるで珊瑚のようでした。本当のところ「そんなキノコがあるはずがない。データも疑問だし…」と思いました。
いろいろお話を伺っていると、ある会社の社長さんとのことでした。帯広畜産大学大学院を出られて、製薬会社のエーザイを経て独立されたとのことでした。
理科系の出身でもあって、免疫のことについても詳しい様子でしたし、マイタケの研究で、北海道の帯広にも愛着がありましたので、大野助教授に依頼して、試しにハナビラタケのβグルカンを調べてみることにしました。
特に興味があったわけではないので、そのキノコについては忘れていました。数日後、大野助教授が教室に飛んでまいりました。
「教授!! とんでもないデータがでました。先日のハナビラタケですが、β(1→3)グルカンそのものなんです。いつものように抽出しましたが、分析センターの数値に問題ありません」との報告でした。
詳しく聞いてみると、熱水抽出でも多量のβ(1→3)グルカンが測定されたとのことでした。早速、例の社長さんに連絡をとりました。
こうして、思わぬことから、今まで探していた究極のキノコが発見されたわけです。それからは正月も返上して、このハナビラタケの研究に没頭しました。この研究は、すべてが新奇性があり、その後の結果においても大きな発見がありました。」

こうしてハナビラタケはβ-グルカン、しかも抗がん作用効果が認められている、β-(1→3)グルカンの塊だということが判明しました。

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??.ハナビラタケ由来のβ-(1→3)グルカン。その抗腫瘍作用

人工ハナビラタケ

β-(1→3)グルカンの抗腫瘍作用

ガン細胞の増殖や転移を抑えるのに化学療法や放射線療法を用いるのは、副作用や後遺症が不安である、と最近多く語られています。そこで、本来人間が持つ自然治癒力や免疫力を高める方法が必要になってきます。自己の免疫力を高めるための研究が、いろいろ進められていますが、その中で最も注目を集めているのが、免疫賦活剤としてのβ-グルカンです。

キノコの持つ、β-グルカン、その中でもβ-(1→3)グルカンに抗腫瘍作用があるのでは? というところまでは、前述のとおりですが、では、その立体構造はどうなっているのでしょうか。

β-(1→3)グルカンは、次の四つの型に分けられます。

  • 1.ゾル型(ランダムコイル)
  • 2.一重ラセン型
  • 3.三重ラセン型
  • 不溶性
β-(1→3)グルカンの構造

二十年前には、これらの三重ラセン型のみに、抗がん作用があると考えられていましたが、多くの実験の結果、一重ラセン型やゾル型の構造でも活性を有し、必ずしも三重ラセン型が必要ではないことも明らかになりました。

ハナビラタケのβ-(1→3)グルカン

東京薬科大学では、ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンの抗腫瘍作用の実験を行うにあたり、菌の特定が必要でした。

平成11年2月17日に、株式会社ミナヘルスで培養された『ハナビラタケ(茸)・MH-3』をつくば市にある通産省工業技術院生命工学技術研究所に持ち込み、受託番号《FERM-17221》として登録しました。

抗がん試験に使われたβ-(1→3)グルカンは、この菌から生産されたハナビラタケから抽出され、使われました。この菌の特定には深い意味があります。

それは、常に基準をはっきりさせ、研究されたデータの不揃いを避けるということであります。つまり、最近多い、色々なデータの継ぎはぎや都合の良いデータの作成をさせないための自衛というこでもあります。

東京薬科大学・宿前教授のチームは、β-グルカン研究の第一線を走っています。

過去の研究からこれまでどおりの方法で、ハナビラタケからβ-グルカンを抽出しました。

この試験はあくまで、人間に対しての抗がん作用を試験するのが目的なので、キノコの日常的な利用方法として容易にできる <お湯で煎じる> 方法(熱抽出)が試みられました。

 まずキノコを大量に集め、漢方薬と同じような方法で煮詰めていきます。これには二つあり、水とキノコを長時間火にかけてエキスを抽出する方法と、熱湯で短時間煎じて抽出する方法です。

こうして得られた抽出液から、さらに水やアルコールなどを使って、純粋なβ-グルカンを分離していき、また、煮詰め終わったものから、さらにアルカリ溶液で抽出してβ-グルカンを分離していく方法がとられます。

こうして得られた、抽出方法別によるハナビラタケのβ-グルカン量が下記の表である

抽出方法別によるハナビラタケのβ-グルカンの量

マウス実験の結果

さて、注目のマウスによる抗がん試験だが、驚くべき結果が出ました。

まず、ハナビラタケMH-3から抽出したβ-(1→3)グルカンを、 <熱水抽出液> <冷アルカリ抽出液> <熱アルカリ抽出液> の三つに分け、さらに抗がん効果の最適投与量を調べるために、それぞれの液を<20><100><500>マイクログラム(μg)に分けて行いました。

  • 使用したマウスはすべてサルコーマ180型固形ガンを移植したマウスを用い、体重が約30g。
  • それぞれ10匹づつ用意し、試験期間は35日間。
  • ハナビラタケ抽出のβ-(1→3)グルカンを試験スタート日より7日・9日・11日目の3回に分けてマウスに投与した。

・・そして35日目に腫瘍の塊=サルコーマ180型固形ガンを摘出し、重量の比較を行いました。(下図)

マウス実験

結果は、すべての投与量において、非常に高い抗がん効果が得られたのである。(下表)

ハナビラタケの抽出液別β-(1→3)グルカンの腫瘍抑制率

とくに顕著だったのは、熱アルカリ抽出液の100マイクログラム(μg)投与群において100%ガンが抑制されていたことです。

この事実は、キノコの中でもハナビラタケMH-3が抗がん作用において特出していることを物語っています。

また、熱水抽出液のような濃度であっても、非常に高い抗がん作用を示したことはハナビラタケMH-3が、大量のβ-(1→3)グルカンを含有している証拠でもあります。

以上の試験データ結果から、ハナビラタケMH-3は抗がん効果の面においては、他のキノコに比べて群を抜いていると考えられます。

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??. 経口投与でも実証!

人工ハナビラタケ

抗がん剤の副作用の抑制

がん治療に対し、頭を痛めるのが、抗がん剤治療における副作用です。癌細胞を叩くが同時に健康な細胞もやられ、患者の白血球が大幅に減少することが臨床家を悩ませています。治療のはずが、ややもすると症状を悪化させることにもなりかねないため、常に抗がん剤投与による副作用は問題視され、対策用の薬剤研究もなされてきています。

このような状況下でハナビラタケを少しでも早く医師・薬剤師・患者に紹介、提供すべく、ヒトへの応用も研究されてきました。

ヒトへの副作用対策の目的でマウスによる、抗がん剤投与による白血球減少を防ぐハナビラタケの効果を研究しました。

《実 験》

マウスに抗がん剤=シクロフォスファミド(CY)を投与(6mg/マウス)すると、白血球は投与翌日から減少を始め、5??6日目まで減少しましたが、7日目以降は免疫作用で白血球が増加しだしました。そうして9日目まで増加しましたが、それ以降はまた減少して、コントロール群よりも白血球は低下しました。(下図赤いライン)

それに対し、CY投与と同時に、ハナビラタケMH-3のβ(1→3)グルカン(冷アルカリ抽出)250μgを1回だけ腹腔内に投与した場合、CY投与群に比して5日目から白血球は増加を始め、8日目以降はコントロールに比べ白血球が大きく増加しました。(下図オレンジのライン)

これで、ハナビラタケの持つ強力な免疫作用が証明されました。

ハナビラタケの注射投与による白血球現象(副作用)を防ぐ効果

経口投与による試験

さて、このハナビラタケMH-3由来のβ-グルカンの効果は、元々ヒトが経口で飲んでも効果があるかどうか、というのが重要でありました。

これまでに、抗がん剤とβ(1→3)グルカンを注射によって併用する実験は、発表されていますが、経口での試験は公表されていませんでした。そこで東京薬科大学では、ハナビラタケの経口投与が、CY投与による白血球数の変動にどう作用するかの研究を行いました。

あくまでもヒトに応用する必要から、β(1→3)グルカンの経口投与量は50??200μg/マウスで行いました。

《実 験》

  • 注射による実験と同様にCYを投与し、各量のβ(1→3)グルカンをマウスに連日経口投与をしました。
  • その結果、ハナビラタケMH-3のβ(1→3)グルカンは、経口投与においても白血球の増加を示しました。
  • この実験では、経口投与5日目より白血球数が増加し、8日目をピークに下がりはじめました。
  • またβ(1→3)グルカンを100μg経口投与した場合が一番効果があることもわかりました。(下図赤いライン)
ハナビラタケの経口投与による白血球数の変動とその効果

この結果から、ハナビラタケMH-3由来のβ(1→3)グルカンを経口投与で摂取しても効果があることが判明した。

β(1→3)グルカンでの白血球増加作用に関する報告は、世界で初めてです。この報告はハナビラタケの関係者はもちろんですが、β-グルカンの研究者やキノコ関係者にも大歓迎されました。

こうして単に「昔から体に良いといわれている」といった表現しかされてこなかったキノコの一成分の効用が、数値として証明されたのです。

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??.独自路線を歩みはじめたハナビラタケ

人工ハナビラタケ

ハナビラタケの進む道

ハナビラタケMH-3は、これまでに健康食品としていくつかの製品を世に送り出してきました。しかし、商業的には決して恵まれている環境にありません。それは、平成10年ハナビラタケが初めてニュース・新聞等に紹介された当時、「癌に効く」と評判のブラジル産アガリクスが、脚光を浴びている時期で、その対抗馬として扱われたからです。

実際はハナビラタケMH-3とアガリクスは、全く異なる性質を持つキノコであり、比べてはいけないものなのです。なぜなら、先にも述べましたように、同じβ-グルカンでも種類が異なり、ハナビラタケMH-3とアガリクスでは、対極に位置するからである。

キノコによって異なるβ-グルカンの種類

上の図は、キノコに含まれるβ-グルカンの種類を表したものですが、ハナビラタケMH-3はβ(1→3)を大量に含んでおり、アガリクスはβ(1→6)を多く含んでいることを表しています。霊芝・シイタケ・マイタケはβ(1→3)もβ(1→6)も含んでいますが、その割合は調査されていません。

 

これを見ても分かるように、ハナビラタケMH-3とアガリクスは、全く異なるキノコであり、その成分を問うのは、おかしな話である。

 

ハナビラタケMH-3を正しく分析、試験を行うのも、そうした誤った認識が一人歩きするのを避けたいためでもあります。

ハナビラタケMH-3の持つ力はこれまで示してきたとおりですが、これを公に発表する機会が訪れました。

それは、平成14年(2002年)10月の第61回日本癌学会総会です。

発表されたのは東京薬科大学免疫学教室教授・大野尚仁氏とヨシダクリニック東京総院長・吉田憲史氏です。この発表の内容は、「ハナビラタケMH-3は、特定の癌に効果がある!」というセンセーショナルなものでした。

内容のポイントは、余命3??6ヶ月と診断された末期癌患者さんに対し、ハナビラタケMH-3の錠剤(100mg)を毎日3錠ずつ内服させ、8??10ヶ月経過をみたところ、いづれも進行再発は見られないというものであり、その報告は当時の埼玉新聞に取り上げられました。

そして以下が当時の第61回日本癌学会総会の学会総記事に発表された内容の全文です。

演題番号:2407
演題名:ハナビラタケの白血球活性化作用と移入免疫療法の強化作用
Effect of S. crispa extract on cell theraphy in relation to leukocyte activation
発表者
大野 尚仁(1)、原田 敏江(1)、安達 禎之(1)、宿前 利郎(1,2)、中島 三博(3)、吉田 憲史(4)、吉田 仁爾(5)<(1)東京薬大・薬・免疫、(2)三宝製薬、(3)ミナヘルス、(4)ヨシダクリニック東京、(5)吉田病院>
目的
癌免疫療法にはBRM剤,サイトカイン,リンパ球移入,遺伝子治療など様々な選択肢がある.さらに,これらを併用すると効果の増大が期待される.本研究ではハナビラタケ由来のβ-グルカンSCGのヒト末梢血白血球への効果を明らかにするとともに,進行癌患者に対するリンパ球移入免疫療法施行時にハナビラタケ子実体を併用投与し,効果を比較した.
方法と結果
健常人全血をSCGと共に培養すると,サイトカイン産生(IL-1,IL-6,IL-8,TNF)が上昇した.同様の傾向はPBMCならびにPMNの両画分でも認められた.さらに,C5a産生作用,Chemotaxis作用,PMN生存率の上昇が観察された.一方で,大腸癌,肝癌,前立腺癌,乳癌,子宮癌などの転移進行癌数例に対してハナビラタケの300mgを6ヶ月連日経口投与したところ,多くの症例で,症状の改善,転移巣の縮小効果が認められ,免疫パラメーターも上昇した.
総括
ハナビラタケは転移進行癌に対して有効性を発揮した.この作用の少なくとも一部はSCGのリンパ球活性化作用を介したものであろう.作用機構ならびに臨床効果については更に検討を進めている.(会員外研究協力者:滑田祥子)
《進行癌に対する免疫療法の効果》
No 年齢 性別 病名 進行度 転移 観察期間(月) 効果
1 67 肺癌 4 リンパ節・骨 4ヶ月 部分寛解
2 57 肺癌 4 3ヶ月 部分寛解
3 44 肺癌 4 - 9ヶ月 部分寛解
4 66 胃癌 3 - 11ヶ月 完全寛解
5 63 胃癌 4 - 7ヶ月 不変
6 59 大腸癌 4 肺・骨 12ヶ月 部分寛解
7 69 大腸癌 4 7ヶ月 部分寛解
8 66 大腸癌 3 - 9ヶ月 完全寛解
9 66 乳癌 4 12ヶ月 完全寛解
10 50 卵巣癌 3 - 3ヶ月 不変
11 74 子宮癌 4 - 3ヶ月 不変
12 75 前立腺癌 3 - 12ヶ月 完全寛解
13 62 膵臓癌 4 - 3ヶ月 不変
14 71 肺癌 4 - 4ヶ月 不変

※第61回日本癌学会総会/平成14年(2002年)10月

これはハナビラタケMH-3から育成されたハナビラタケのデータであり、現在までに、他のハナビラタケによる同様なデータの報告は聞いていない。このデータよりハナビラタケMH-3はその可能性を広げるものであることはいうまでもありません。
報告では、「作用機構ならびに臨床効果については更に検討を進めている.」と締めているとおり、今後もハナビラタケMH-3のもつβ(1→3)グルカンの研究は進められていきます。

元来、キノコには免疫作用・抗腫瘍作用があると言われてきましたが、もはやハナビラタケMH-3は、それを強く印象づけるものであります。ハナビラタケMH-3は他のきのこと一線を画し独自の路線を歩みつづけています。 (株式会社ミナヘルス)

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??.ハナビラタケMH-3の軌跡

人工ハナビラタケ
平成9年10月
世界で初めて「ハナビラタケ」の手作業の人工栽培から工業的な人工生産を開始
平成10年4月
(財)日本食品分析センターでの成分分析試験にて100g中43.6gのβーグルカンが世界で初めて確認される(第198031878??001号)
平成10年10月
科学技術事業団の「独創的研究成果育成事業」に採択される。
平成10年12月
「ハナビラタケMH-3の」β-グルカンが従来から医薬品に使用されていたβ??1.3グルカンと確認される。
平成11年1月
特許出願ハナビラタケ抽出物」(平11-22989)
平成11年2月
菌株「ハナビラタケMH??3」登録(PERM P-17221)
平成11年3月
日本薬学会第119年会「ハナビラタケ由来の抗腫瘍性β-グルカンの構造と活性」東京薬科大学と共同研究で発表「ハナビラタケ由来のβ-1,3グルカンの抗腫瘍効果」(第10回ヨーロッパ唐学会ーアイルランド/東京薬科大学・宿前利郎
平成12年2月
「ハナビラタケ由来のβ-1,3グルカンの造血機能促進作用」(日本薬学会第120年会??岐阜??)
平成12年3月
「βグルカンの魅力ー抗腫瘍剤の研究.マイタケからハナビラタケへ」(東洋医学舎)刊行
平成12年7月
ハナビラタケ由来のβ-1,3グルカンの研究
「Antitumor 1,3βGlucan from Cultured Fruit Body of Sparassis crispa」がBiol.Pharma.Bull.23(7)866-872(2000)-日本薬学会誌-」に発表
平成12年10月
特許出願「生理機能活性を有するハナビラタケの菌床作成方法」(2000-326881)
「ハナビラタケ由来のβグルカンであるSCGの白血球減少症モデルへの効果」(第3回日本補完・代替医療学術集会??東京??)
「Antitumor 1.3β-glucan from Cultured Fruit Body of Sparassis crispa」(世界薬用キノコ学会??ウクライナ??)
平成13年
「ハナビラタケ由来のβ1.3グルカンSCGのヒト末梢血白血球活性化作用」(第4回4日本補完・代替医療学術集会??大阪??)
平成14年10月
「Effect of SCG,1.3-β-D-Glucan from Sparassis crispa on the Hematopoietic Response in Cyclophosphamide Induced Leukopenic Mice.」が[Biol Pharm.25(7)931??939(2002)??日本薬学会誌??]に発表
「ハナビラタケ由来の可溶性β-glucan SCGのin vitroにおけるIFN産生増強作用の検討」(第61回日本がん学会総会??東京??/東京薬科大学大野尚仁
「ハナビラタケの白血球活性化作用と移入免疫療法の強化作用」(第61回日本がん学会総会??東京??/東京薬科大学・大野尚仁、ヨシダクリニック東京・吉田憲史)
平成15年1月
[ヘルスビジョン・花びらたけ]米国財団法人野口医学研究所の品質推奨品に認定される。
平成15年2月
「Enhanced cytokine Sythesis of Leukocytes by a ?-Glucan Prepartion,SCG,Extracted from a Medicinal Mushroom,Sparassis crispa」がIMMUNOPHARMACOLOGY AND IMMUNOTOXICOLOGY Vol.25,No.3,PP.321-335,2003」に発表される
平成15年5月
【愛犬用 花びらたけ】発売
平成15年8月
微肌用サプリメント【魅肌宣言】発売
平成15年9月
Sparassiscrispa由来の可溶性β-glucan SCGの骨髄由来樹状細胞成熟化作用 (第62回日本癌学会総会―名古屋―/東京薬科大学・大野尚仁)
平成15年10月
ハナビラタケMH-3入り、リキュール酒【花びらたけ】、全国発売
平成15年11月
「Immunomodulating Activity of a β-Glucan Preparation,SCG,Extracted From a Culinary-Medicinal Mushroom,Sparassis crispa Wulf.:Fr.(Aphyllophoromycetideae),and Application to Cancer Prtients」が「International Journal of Medicinalmushrooms,Vol.5,pp.359-368(2003)」に発表される
平成17年3月
「GM-CSFによる可溶性β-glucan;SCGのサイトカイン産生誘導増強作用」を発表(日本薬学会第125年会??東京??)
平成17年9月
「大豆イソフラボンによる可溶性βーグルカン;SCGの造血機能促進効果への修飾作用」を発表(第64回日本癌学会??札幌??)
平成18年3月
「CM??CSFによる可溶性βーグルカンのサイトカイン産生誘導作用」を発表(日本薬学会第126年会??仙台??)
平成19年1月
イギリスのサイエンス誌『ネイチャー』の論文掲載。「ハナビラタケの経口による白血球増加作用(消化管内免疫賦活)のメカニズム」
平成19年6月
菊陽苑で大型の「ハナビラタケ」の量産に成功
平成20年9月
特許取得「ハナビラタケ抽出物」特許第4183326号
平成21年1月
菊陽苑にて「ハナビラタケ」生産時に発生する大鋸屑の豚への免疫強化飼料として試験を開始しその有効性を確認する。
平成21年10月
(独)国立のぞみの園で試験栽培開始
平成22年3月
大型の早期成長型の「ハナビラタケ」の生産開始

お問い合わせ先 東京BIOMEDICALS株式会社 TEL:03-4334-1728 FAX:03-4334-1729

ハナビラタケMH-3に関する質問

人工ハナビラタケ
Q1.
ハナビラタケはどんなキノコですか?
A.
花びら状に波打っている白色のキノコです。シャキシャキして、香りはマツタケに似ています。
Q2.
ハナビラタケMH-3とは何ですか
A.
株式会社ミナヘルスが保有する、ハナビラタケの菌株の名前です。(この菌は独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに登録済み)
この菌株から育成されたハナビラタケより抽出された抽出物は株式会社ミナヘルスが特許を有します。(特許4183326号)
Q3.
天然のハナビラタケとMH-3は違うのですか?
A.
株式会社ミナヘルスが保有する、ハナビラタケの菌株の名前です。(この菌は独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに登録済み)
この菌株から育成されたハナビラタケより抽出された抽出物は株式会社ミナヘルスが特許を有します。(特許第4183326号)
Q4.
なぜハナビラタケMH-3が注目されているのですか?
A.
免疫力を高めるβ(1→3)グルカンが大量に含まれていることで話題になりました。100g中に63.2gも含まれていて、アガリクスよりもずっと多く含まれています。
Q5.
免疫をあげることに関連したデータがあるのですか?
A.
ハナビラタケに含まれているβ(1→3)グルカンという成分が、免疫を高めることに関連しているのですが、東京薬科大学(β-グルカンの研究20余年の権威)のマウス実験で、ガン細胞が消えたことが学会でも発表され、専門家から注目を集めました。またヨシダクリニック東京との協力でヒトによる臨床結果の報告が、日本癌学会総会で発表されました。
Q6.
それはどのような内容でしたか?
A.
大腸癌・肝癌・前立腺癌・乳癌・子宮癌などの転移進行癌に対して良い結果(進行を抑制させる)がでたというデータ内容の発表でした。
Q7.
他のハナビラタケの商品とは異なるのですか?
A.
全く異なります。ハナビラタケMH-3を使用していないハナビラタケの商品は、データが明らかでないので、商品の有用性については、保証できません。ハナビラタケMH-3のデータを引用して売っている業者もあるようなので注意したいところです。
Q8.
ハナビラタケMH-3は医薬品になりますか?
A.
可能性はあります。ただしそのためには、まだ多くの試験をクリアしなければならないことが多くあります。
Q9.
ハナビラタケは八百屋さんでも手にはいりますか?
A.
はいりません。以前、あるテレビ番組の中で、栽培をしている会社が「あと4,5年すれば??」と言っていましたが、それはハナビラタケMH-3と全く異なるキノコです。形やハナビラタケという名前は同じでも、成分=β(1→3)グルカンの量や効果は全然異なるものです。したがって、ハナビラタケが八百屋さんに並んでも、それはMH-3とは違うものなので、成分等の保障はできません。

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